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検査室見学ツアー

岩手医科大学附属病院

Ⅰ. はじめに

岩手医科大学附属病院は、明治30年に三田俊次郎氏によって私立岩手病院として創設され、その後、医師法の制定や戦後の医育改革などの歴史を経て、昭和26年に現在の岩手医科大学となりました。
岩手県唯一の医育機関として地域医療に貢献し、昭和31年以降は歯学部附属病院の開設、附属花巻温泉病院の開設など着実に設備・機能の拡充を実現し、医学・歯学の総合医科大学として発展を続けています。

<岩手医科大学附属病院 概要>

〒020-8505 岩手県盛岡市内丸19番1号
TEL:019-651-5111(代表)
http://www.iwate-med.ac.jp/

診療科目:内科、心療内科、神経内科、呼吸器科、消化器科、循環器科、アレルギー科、リウマチ科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管外科、小児外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、精神科、麻酔科、歯科、矯正歯科、小児歯科、歯科口腔外科 (30科)
病床数:1,048 職員数:1,474

岩手医科大学附属病院

Ⅱ. 求められる検査室を目指して

【諏訪部部長談】
「歯学部附属病院を含む当院の病床数は1,087床で、外来患者数は1日に約1,600名になります。このため、検体数も多く、従来は検体をセットしてから測定が終了するまでの時間は1時間以上かかっていました。しかし、患者さまや臨床側からは、少しでも早い検査結果の報告を求められており、迅速報告がお客様の在院日数の短縮にも繋がります。そのため、検体収集を平準化してピークをなくし、いつでも早く正確な報告ができるよう工夫を進めてきました。
また、当検査室は、以前病室だった場所を改造して作られており、各々の検査室が細分化され大きなスペースがないという問題点もありました。
そこで、昨年のLAS更新にあたっては、24時間稼動、迅速報告、省スペース化などを実現できるシステムを選定することが重要なポイントと考え、1本搬送でコンパクトなOpen LA21モジュールシステムを採用しました。」

Ⅲ. LAS(Open LA21モジュールシステム)

LAS(Open LA21モジュールシステム)

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LAS(Open LA21モジュールシステム)

■ 投入・回収

投入モジュールを検体受付場所の目の前に配置したので、検体をモジュールへ投入するまでの流れが非常にスムーズです。また、回収された親検体は、50検体の回収ラックごと保存することができ、作業が簡略化され便利になりました。

投入・回収

■ 前処理

ここでは、まず開栓モジュールで採血管(シール栓)の開栓を行います。以前は、検査技師がシール栓を手で剥がしていましたが、開栓モジュールを導入することにより業務の効率化を図ることができました。
次に、分注モジュールでは、オンライン・オフライン分析装置用の子検体を作成しています。オフライン用の子検体を作成する際には、バーコードラベルが自動的に貼付されます。

前処理

■ EA07U・504X

EA07U・504X

EA07Uでは血清・尿のNa、K、Clを、504Xでは尿項目を測定しています。
504Xは項目単位で検体の希釈倍率を設定しても処理速度が低下しないため、最適な検体/試薬比で測定することが可能になりました。(LAS更新前は、測定レンジを確保するためサンプル量を減らして測定し、高値検体は手で希釈し再検していました。)

■ JCA-BM2250LA

JCA-BM2250LA

生化学用にJCA-BM2250LA(日本電子社)を3台接続しています。1時間に7,400テストの検査が可能で、試薬消費量が従来の約1/2となるため、コスト削減を期待し選定しました。高さのある分析装置ではないので、検査室内の見通しが良くなり、メンバーの連携が取りやすくなりました。

Ⅳ. LAS導入の実際

【諏訪部部長談】
「今回のシステム更新によって様々な導入効果が得られました。
まず、TAT*が1時間を越えていたのですが、システム更新後は1時間以内に結果が報告されています。
さらに、導入前と比べシステムの占有面積が半分以下になり、空いたスペースで今まで別の検査室で行っていた業務を行うことが可能になりました。機器や人員の集約化を図ることで、検査技師が病棟へ出向くことが可能になり、医師や看護師とのコミュニケーションの向上はもとより、患者さまの臨床検査に対する疑問にもリアルタイムに答えられるようになりました。」
*TAT(ターン・アラウンド・タイム):検体が検査室に到着してから結果が報告されるまでの時間

Ⅴ. LIS 臨床検査情報システム

【諏訪部部長談】
「当検査室ではCLINILAN GLを基幹システムとして、ピーク日には900検体を処理しています。TATを最短にできる構成の分析装置群から得られたデータを、様々な角度から検証しかつ効率的に運用しています。血液検査部門ではCCDカメラから得られる顕微鏡画像を検査システム内に取り込み、カメラ画像を貼付した報告書も発行しています。」

LIS 臨床検査情報システム

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Ⅵ. 開かれた検査室の運営

【諏訪部部長談】
「検査部では、検査業務をこなすだけでなくチーム医療に携わる一員として、開かれた検査室の運営を推進しています。例えば、2004年から人間ドックの受診者を対象とした検査室見学を実施しています。分析装置が動いている様子を実際に見ていただくことで、検査について興味を持ち、検査技師という職種も理解してもらえるようになりました。
また、業務を効率化することで生まれた時間を有効利用し、定期的に病棟へ出向き、臨床側との勉強会を開いています。その結果、検査に関する現場の問題点も明らかになり、業務の改善などに成果を上げています。
今後も、検査室をオープンにすることで見えてきた要望や疑問に積極的に応えていき、院内外の人が求める理想的な検査室の実現を追求していきたいと考えています。」

諏訪部部長
諏訪部部長

検体受付横の検査室紹介パネル
検体受付横の検査室紹介パネル

検査部の案内ならびに掲載許可をくださいました、諏訪部部長をはじめとする岩手医科大学附属病院の皆様に、心より御礼申しあげます。