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検査室見学ツアー

岸和田市民病院

※施設名、役職名等は、見学当時のものです。

検査相談情報室を立ち上げるなど次のステップへ

Ⅰ. はじめに

「だんじり」で有名な大阪府岸和田市の市立病院、岸和田市民病院は、昭和11年に設立された町村立病院に始まります。「質の高い先進医療を患者さんに温かい心を持って提供すること」を理念とする同院は、より高度な医療の提供と救急医療体制の充実を図って、平成8年に新病院を建設したのに続き、平成13年から14年にかけて医療レベルを更に高めるために、手術室の増設などと共に、検査部門で検体検査自動化システム(LAS)を更新しました。

<岸和田市立岸和田市民病院>

〒596-8501 大阪府岸和田市額原町1001番地
TEL 0724-45-1000
http://www.kishiwada-hospital.com/

診療科:消化器内科、神経内科、糖尿・代謝内分泌内科、血液内科、外科、脳神経外科、心臓血管外科、整形外科、形成再建外科、呼吸器外科、呼吸器アレルギー科、循環器科、小児科、 産婦人科、耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科、泌尿器科、精神神経科、 放射線科、麻酔科、リハビリテーション科、歯科口腔外科、検査科
病床数:350、職員数:482

岸和田市立岸和田市民病院

Ⅱ. 外来採血室

患者さんとの接点になる外来採血室は、開放的な明るい空間です。奥にワンフロア化された検査室があり、検体はすぐに検査に回されます。

外来採血室

Ⅲ. LAS 検体検査自動化システム

■ 検体検査自動化システム(LAS)による生化学、免疫血清検査

【朝山技師長談】平成14年にシステムを更新するにあたり、接続装置をこれまでの生化学のみから免疫血清に拡げ、業務の効率化を図りました。この効率化などにより患者さんへの検査の説明を行なう検査相談情報室を立ち上げることができ、満足しています。

採血した検体は遠心分離を行ない、順次LASに投入します。
最初の分注機でロシュ・ダイアグノスティックス社モジュラーアナリティクス〈E〉用子検体とオフライン分析装置用子検体が分注され、続いて東芝メディカル社TBA-200FR(2台)、A&T社EA06U(2台)、A&T社502X、富士レビオ社ルミパルスf、モジュラーアナリティクス〈E〉で測定が行なわれます。 測定の終了した検体は、アロカ社APS-3100で保存検体が分注された後、ターミナルストッカーに収納されます。

LAS 検体検査自動化システム

拡大

生化学検査エリア
生化学検査エリア

モジュラーアナリティクス E
モジュラーアナリティクス<E>

ルミパルスf
ルミパルスf

APS-3100
APS-3100

測定項目

TBA-200FR
(東芝メディカル株式会社)
GOT、 GPT、ALP、LDH、G-GTP、T-BIL、D-BIL、CH-E、TP、ALB、BUN、CRE、UA、T-CHO、HDL-CHO、LDL- CHO、TG、Ca、IP、Mg、GLU、AMY、P-AMY、CK、CKMBact、UIBC、Fe、CRP、RPR、TPAb
EA06U
(株式会社エイアンドティー)
Na、K、Cl
502X
(株式会社エイアンドティー)
ASO、 RF、IgA、IgG、IgM、C3、C4、BMG、フェリチン、Phny、Phno、Carb、Valp、Theo、Digo、BTRアミノ、BTRチロシン、尿CRE、尿UN、尿UA、尿Ca、尿IP、尿Mg、尿GLU、尿AMY、尿TP、尿M-ALB、尿BMG、尿NAG
ルミパルスf
(富士レビオ株式会社)
HBsAg、HBsAb、HBeAg、HBeAb、HBcAb、HCVAb、HIVAb、HTLVAb
モジュラーアナリティクス〈E〉
(ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社)
TSH、FT3、FT4、T3、T4、TNT、MYO、CKMBpro、AFP、CEA、CA19-9、CA15-3、CA125、T-PSA、F-PSA

オフライン分析装置

CTE-700(株式会社常光) PF
ピコルミ(三光純薬株式会社) PIVKA
IMX(ダイナボット株式会社) SCC
INTEGRA(ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社) Vanc
用手法 マイコプラズマ、寒冷凝集素、
LE因子、アイソザイム

■ 血液検査

血液検査

血液検体はシスメックス社HST-N402で測定され、塗抹標本が作製されます。装置の前が鏡検エリアになっていますので、効率のよい業務が可能です。

Ⅳ. LISと出現実績ゾーン法による個別結果検証

LISはオーダリングシステムを担当する富士通社のものを使用しています。但しLASに接続された分析装置のデータはLASで一括管理され、測定データはまとめてLISに送られます。なお、このLAS部分ではA&T社の出現実績ゾーン法サーバで個別結果検証が行なわれますので、再検率が低下しました。

LISサーバ群
LISサーバ群

出現実績ゾーン法サーバ
出現実績ゾーン法サーバ

Ⅴ. 検査相談情報室

外来採血室の隣に検査相談情報室があります。採血に来られた患者さんから検査のことを聞かれることが多かったことから患者さんに検査のことをきちんと説明しようと始めたこの情報室は、院内に対する情報提供も行ない、検査に関する情報の発信基地となっています。現在は2名の技師が中心になって対応している同情報室ですが、マニュアルを整備し、近い将来には他の技師も担当できるようにしていきたいということです。

検査相談情報室

Ⅵ. 最後に

【朝山技師長談】平成14年の更新で、LASに従来からの生化学検査に加え免疫血清検査を組み込んだことにより一段と効率化が進み、患者さんへ検査の説明を行なう検査情報相談室も本格的な活動ができるようになりました。 これからの検査部門、検査技師は、単に検査結果を出すだけではその存在価値を問われかねません。効率化できるところは効率化し、検査室から外に出てチーム医療に参画するなど、「検査部門は必要」と思わせる行動を一歩ずつ進めていきたいと思います。(写真は朝山技師長、日本臨床衛生検査技師会の副会長としても活躍中)

朝山技師長

ご案内と掲載許可をくださいました、朝山技師長をはじめとする岸和田市民病院の皆様に、お礼申しあげます。